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「先延ばし癖」の特徴3選!やるべき事を後回しにするの原因とは?

仕事や勉強などやらなくてはいけないことでも、ついつい先延ばしにしてしまう
こういった経験をしたことがあるのではないでしょうか?

仕事に関しては大事な仕事を先延ばしにした結果、評価が大きく変わってしまうこともあります。


今回はこの「先延ばし癖」に注目して「先延ばし癖がある人に共通する特徴」や「先延ばしにしてしまう原因」について理解して克服していきましょう!

目次

先延ばし行動について

先延ばし行動について3つの観点から確認していきましょう。

先延ばし行動とは行動を遅らせることが常態化していることです。


今やるべき事や将来のためにするべきことに手を着けられずに後回しにしてしまう思考になっています。

1.先延ばししてしまう感情との関係

やる気がおきず、YouTubeの動画に夢中になったりゲームの世界に現実逃避してしまうことも珍しいことではありません。

「逃げているだけ」と非難されることもありますがその背景には人間の感情が関係しています。
感情を理解することで行動の改善が期待できることがわかっています。

2.先延ばしのメカニズムを研究での証明

スウェーデン・ストックホルム大学の研究チームは以下の研究内容を発表しています。

慢性的な先延ばし行動はストレスに対処するための感情の働きであり、その結果人間関係や仕事・健康面で問題を引き起こしてしまう可能性があることを明らかにしています。

3.先延ばし行動の問題点

研究チームでは先延ばし行動を『将来的に悪い結果が起こるとわかっていても自らの行動を遅延させること』と定義づけています。

この行動によって目の前にある満足よりも長期的な観点では「損失」を背負うことになるとしています。

この分野で多くの著書を記しているカナダ・カールトン大学のティモシー・ピッチェル教授は先延ばし行動の本質について心地よくなることに屈することと解説しています。

ではどういった特徴の人が先延ばしの行動を取るのか見ていきましょう。

先延ばし行動を取りやすい人の特徴

先延ばし行動を取りやすい人の3つの特徴について解説していきます。

1.完璧主義者

完璧を求めて、時間をかけてしまうことで先送りしてしまいます。

2.人任せ

自分で決めることができずに他人に任せる人はその場で答えを出せずに先送りすることが多いです

3.時間が守れない

時間が守れない人は、そこまで深く考えておらず先延ばしの癖がついています。

この中で完璧主義の人に対して深掘りしていきます。

完璧主義者の心理

完璧主義の心理について例を使って見ていきましょう。

会社で業務担当のAさんは性格はまじめであらゆることに完璧さを求めています。

そのため仕事やプライベートで何も手を着けられず色んなことを先延ばしにしてしまうことがよくあります。

Aさんはそんな時の様子について何でも完璧にやらないといけないと思うあまり頭が『まひ』してしまいます。

「何かに取りかかることが心配で仕方がなくなってしまうのです」と語っています。

Aさんは、自分の将来に関わる重要な行動を起こす必要があるような時でもついジムに行ってトレーニングを行ってしまうことがあるそうです。

これは研究者が道徳的補完(moral compensation)」と呼ぶ行動で本来やるべき行動を先延ばしにする負い目を感じるかわりに何か気分の良くなることを行ったり、生産的な活動を行って感情の埋め合わせしている様子です。

先延ばし行動の解釈

今までは継続的な先延ばし行動をとる人について「完璧にしないといけない」という「恐れ」から物事に取りかかることができないと理解されていました。

しかし実際には「衝動性」に関連するものであるとわかってきました。

この行動は「恐れ」に起因する衝動に駆られることで即座に行動を起こしてしまうというものです。

数々の研究データによると衝動的な傾向が低い人の場合は「恐れ」が行動を始める原動力になっています。

反対に衝動性の強い人は「恐れ」を感じることで思考が停止してしまう傾向にあることが判明しています。

衝動性の強い人は「恐れ」に対処することが下手で何か他のことを行うことで悪い感情を取り去ろうとする傾向にあるそうです。

先延ばし行動を継続的に続けるとおこる症状

継続的な先延ばし行動や極端な先延ばし行動は結婚生活の破綻や失業などさまざまな問題を引き起こす可能性が高いと専門家は指摘しています。

常習的に先延ばし行動をとっている人物は「うつ」や不安神経症にかかる確率が高く、心身の健康状態も低くなる傾向にあることが判明しています。

先延ばし行動の傾向

先延ばし行動が身体面や健康面に及ぼす影響についてはまだわかっていない部分はありますが、ある研究内容では『先延ばし体質の高血圧や心臓病を患っている人々は病気に前向きに対処する割合が低くなる傾向にある』ことが明らかになっています。

そのような人々は治療の重要性を良く理解せず、効果的な治療活動から逃げる行動をとり病気にかかっている自分を責めて病気であることを忘れようとする傾向が見られることを指摘しています。

先延ばし行動の状態

先延ばし体質にある人は自分が下す判断や行動が将来において、自分にどのような影響を及ぼすかを理解する能力が弱いことを指摘しています。

このような状態を「一時的な近視眼性(temporal myopia)」と名付けました。

先延ばし体質にある人は自身の将来を「抽象的」かつ「他人事」のようにとらえ自分の将来に対して「感情的なつながりを持たない」と語っています。

この傾向の原因について「将来の心配よりもいま目の前にある心配事に目を向けざるをえないほどの強いストレス状態」であると挙げています。
(イギリス・シェフィールド大学のF・シロワ教授)

このように先延ばし行動を甘くみていると色々な障害がでてくることになります。

先延ばし行動をやめるための対処法

先延ばし行動にはさまざまな弊害が存在していることが分かってきました。

今までの先延ばし行動に対する対処法としては問題を明確にして解決までの予定をマネジメントする「タイム・マネジメント」が有効とされてきました。

しかし専門家の間からはこの方法だけでは大きな効果が得られないという指摘が挙がってきています。より効果的な対策を行うために感情を制御する観点を盛り込むことが必要であるとされています。

①先延ばし体質にある人に対して

何かを始める際に『強い心配』のような感情を抱いていることを自覚してもらう事。ただしそのことを理由に自己批判はをさせないこと。

②まず作業に取りかからせる

あえて視野を狭くした状態で、少しずつ物事を進めてもらうことが挙げられています。

認知行動療法の有効性

ある研究データを紹介します。

この研究では150名の被験者を「A・B」2つのグループに分けて、それぞれのグループに課題を与えた上で、セラピストの協力を得て問題を解決することを求めました。

Aグループには初めに最終的なゴールを設定させた上で細かい設定を伝えました。

①長期的なゴールを短期的な細かいゴールに落とし込む
②達成する小目標に対するスケジューリング
③必要に応じてセラピスト(助言者)に相談する
④小目標をクリアした際は「コーヒー休憩(ご褒美)をしてもらう」

このように設計し問題解決の取り組みを進めてもらいます。

Bグループには長期的なゴールだけを与え、被験者にストレスのかかる状態のまま同じ問題解決に取り組んでもらいました。

研究結果

問題を達成したなはAグループで もう一方のBグループよりも高い問題解決能力を示すことに成功したことが明らかになりました。

その中でもセラピスト(助言者)の助けを借りた被験者はさらに良い結果を残したことも判明しており

適切なマネジメントとアシストがあれば先延ばし行動は回避することが可能です。

さらに良い結果を生むことにもつながることが明らかにされています。

インターネットを用いた認知行動療法の有効性

インターネットを用いた認知行動療法の有効性を示す行動で香港に拠点を置く企業『Saent』社と共同で開発したソフトウェアを使った実験を紹介します。

インターネットでFacebookを開く際に以下の手間を加えたプログラムを利用します。

・ページ表示までに15秒かかる
・本来必要のないパスワードを求める

こういった手間を意図的に挿入することで作業の「脱線」を防止する仕組みが考えられています。

このように先延ばし行動といっても軽度なものから継続的に発生するものまでそのレベルはさまざまです。

その背景には「感情」が存在していることが判明しています。

まとめ

教授は「もしあなたが一時的に物事を先延ばしにしているだけの人物であれば余計なことは考えずにとにかく次のタスクに取りかかってください。」と語っています。

継続的な先延ばし体質にある人の場合

アドバイスを受けて自分の感情をよく理解し問題に対処する方法を見つけることが大切です。

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